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皆さんこんにちは!
株式会社塚本鉄工所、更新担当の中西です。
~“揺れに強い骨”をつくる~
耐震性能を引き出す鍵は、高力ボルト・溶接・柱脚の三点。どれか一つでも甘いと、通り精度や長期耐久に響きます。現場で役立つ実務の型を、ミスが起きやすい順にまとめました。
保管:乾燥・未開封・ロット別。サビ・油分は締付性能に直結
穴・座面:切粉除去/座面の平滑性確認(異物はNG)
試し締め:当日ロットで工具校正→本番へ
締付手順:本数→対角→外周の順で段階締付/マーキングで見える化
検査:軸力管理方式に合わせて記録(トルク・表示ピン・回転角等)
ありがちNG⚠️:仮締めのまま次工程へ。マーキング未実施は抜けの合図。
予熱・層間温度を計測・記録(低温時は特に)
開先精度・ルート間隔を統一し溶け込みを確保
歪み対策は対称溶接・短ビード・裏当てを使い分け
外観OKでも内部欠陥はあり得る→必要に応じUT/MT/PTを計画的に
写真は「開先→仮付→本溶接→外観→NDT結果」の時系列がわかるように。
アンカー位置・レベルを墨出し→二重確認
レベリング(ベース下):座金・ナットの接地面確保
建方後:通り・鉛直・建入れ調整→グラウトで剛結を完成
防錆:グラウト面・端部のタッチアップを忘れずに
基準柱で全体の芯を固定→梁で通り連結
階ごとに仮ブレースを計画配置し、本締め前の狂いを抑える
建方階層の完了定義(本締め/タッチアップ/清掃)を明確化
素地調整→下塗→中・上塗の工程を膜厚計で数値管理
耐火被覆(吹付・巻付)の仕上げ厚と欠損補修は写真で可視化
取合い(梁端・仕口)は先行タッチアップでサビ起点を作らない
玉掛け指示は手元・クレーン間で合図統一
開口部は先行手摺・親綱で恒常化
強風・雷雨の中止基準を施工計画書に明記し、毎朝周知
標準化部材(スプライス位置・仕口寸法)で製作を平準化
現場溶接の最小化:ボルト化と仮組確認で手戻り削減
写真台帳の自動化(クラウド/QR)で検査〜承認を短縮
高力ボルト 校正・マーキング完了
溶接 予熱・層間・外観・NDT記録
柱脚 建入れ・グラウト・タッチアップ
塗膜 膜厚・欠損補修・最終確認
安全 開口養生・墜落対策・風速基準
高力ボルト×溶接×柱脚の三点を“記録と順序”で管理すれば、品質は安定し、是正回数は激減します。
株式会社塚本鉄工所では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
株式会社塚本鉄工所、更新担当の中西です。
~“現場が止まらない”~
鉄骨は「図面通りに作って立てる」だけでは回りません。設計・製作・建方が一体となった段取りで、通り精度・工期・安全を同時に成立させるのがプロの仕事。この記事では、現場でそのまま使える勝ちパターンを、チェックリスト付きで解説します。✨
基本設計・詳細検討(仕口・継手・耐火仕様)
施工図・現寸(衝突・納まり検証)
材料手配・トレーサビリティ設定(ミルシート紐づけ)
工場製作(開先→仮付→本溶接→矯正→孔あけ→仮組)
素地調整・塗装/耐火仕様の確認
出荷・輸送(番付・荷姿計画)
建方(クレーン計画・通り出し・本締め)
最終調整・検査・引渡し
コツ:“前工程で次工程の条件を確定”。未決のまま進めると全てが後手に回ります。
柱梁仕口:高力ボルト本数/ピッチ、座金の当たり、レンチクリアランス
梁成・スリーブ衝突:設備・ダクト・配管との干渉はBIMや干渉表で先消し
デッキ合成:スタッド位置と溶接可否、端部の座屈止め
柱脚:アンカー配置・ベースプレート厚・グラウト納まり
ヒートNo.→部材ID→台帳を一気通貫で紐づけ
端材は長さ・断面別で保管し、流用先を明記(歩留まりUP)
孔あけ・切断はネスティング最適化で残材率を見える化
溶接順序で歪みをコントロール(対向・対称・短ビード)
仮組検査で取合い・ボルト通りを事前確認
素地調整→下塗りは仕様書に沿って等級・膜厚を記録
孔精度・面取りで建方時のボルト入らない問題を撲滅
部材は番付順で積載、吊りポイントをマーキング
長尺物は撓み養生、塗装面の当たり養生を徹底
納入伝票に部材ID/番付/設置位置を明記し現場受入れを時短
揚重計画:作業半径・ジブ長・吊荷重表で余裕を確保
通り出し:基準通り(X→Y→高さ)で基準柱を先に決める
仮ボルト→本締めの順序・階ごとの仮ブレースを事前定義
強風・雷・降雨時の中止基準は明文化(現場裁量にしない)
柱鉛直・通り(レーザー/トランシットで記録)
高力ボルト:下穴清掃・ワッシャー面・締付順序・マークオフ
溶接部:外観(クレータ/アンダーカット)→必要に応じ非破壊検査
塗膜:膜厚・タッチアップ記録
仮設:手摺・親綱・開口養生の継続管理
「日付_工区_部位_内容」
全景(建方エリア) → 2) 部位(仕口・柱脚) → 3) 寸法UP(スケール写り込み)
是正後は同アングルで再撮。Before/Afterが一目で分かるように。
鉄骨工事は段取りの競技。設計→製作→建方を一本の線でつなぐだけで、通り不良・再作業・待ち時間が劇的に減ります。
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~経済的役割~
ということで、鉄骨加工業が担う経済的価値を5つの視点から深く掘り下げて解説していきます。
ビル、工場、商業施設、倉庫、橋梁――これら大型建築物の“骨組み”を支えるのが「鉄骨」です。
その鉄骨を正確に、効率よく、強度と美しさをもって加工するのが鉄骨加工業です。
一見すると地味で目立たない業種かもしれませんが、その経済的役割は非常に大きく、建設業界だけでなく、製造・雇用・地域経済・国際競争力にまで波及する重要な基幹産業です。
建築物の約7割が鉄骨構造であるといわれる現代日本において、鉄骨加工は建設業界の中核を担う存在です。
大規模建築物には必須の構造部材
商業施設や工場、物流倉庫などの建設は、鉄骨なくして成立しません。
工期短縮と高精度施工によるコスト削減
加工精度の高さは建築現場での組立効率に直結し、建設費や工期全体に大きく影響を与えます。
つまり、鉄骨加工業が存在しなければ、建設業界の供給能力や価格競争力は大きく損なわれるということです。
鉄骨加工業は、全国各地に中小企業が点在する地域密着型の産業です。
地域に根ざした製造・加工の雇用を創出
地方都市や郊外でも雇用機会を提供し、地元の産業を支える存在。
若手技能者の育成・技能実習制度の活用
手に職がつく仕事として、次世代人材の教育・雇用の場となっています。
関連職種への波及
製図・設計・検査・溶接・塗装など、多くの専門職が連携し、地域に経済的波及効果をもたらします。
これにより、鉄骨加工業は単なる「製造業」ではなく、地域社会の雇用と技術継承の基盤でもあるのです。
鉄骨加工業の経済的インパクトは、周辺産業にも広く及びます。
鉄鋼メーカー・商社との取引
原材料である鋼材の流通量に影響し、国内の鉄鋼流通を支えます。
機械メーカー・工具商社との需要連動
切断機、溶接機、3Dレーザー加工機などの投資により、産業用機器メーカーの成長にも貢献。
建材流通・物流業界との接点
納品・輸送・保管といったサプライチェーン全体に影響。
これらの産業を巻き込みながら、鉄骨加工業は「産業のハブ」として日本の経済構造に大きな役割を果たしています。
都市の発展やインフラ整備には、必ず鉄骨が関与します。
大型再開発や公共事業の根幹
駅ビル、空港、スタジアム、橋梁、高速道路など、国のインフラ事業に不可欠。
災害対応・防災建築の需要増
地震・水害に強い建築物の構造材として需要が増加。
これらのプロジェクトが進むことで、地域経済への波及効果(建設投資、消費拡大、雇用創出)も生まれます。鉄骨加工業はその土台をつくる存在として、経済成長を促す触媒的役割を担っているのです。
日本の鉄骨加工業は、高い技術力と精密な加工品質によって、海外と比較しても非常に高い評価を受けています。
海外大型プロジェクトへの輸出・技術協力
アジア・中東などでの日本製鉄骨の採用や、設計・施工の監修。
海外企業からの加工依頼や共同開発
“Made in Japan”の品質が求められる場面は少なくありません。
グローバル建築企業との連携
大手ゼネコンと連携し、国際的な競争力を支えます。
こうした国際展開によって、鉄骨加工業は日本全体の産業競争力の一翼を担う存在とも言えるのです。
鉄骨加工業は、建設業界の一部門にとどまらず、
建築コストと品質の鍵を握る存在
地域雇用と中小企業の基盤
他産業への波及力をもつハブ産業
インフラ・都市開発を支える原動力
国際競争力を生む技術力の象徴
という多面的な経済的価値を持っています。
目立たない存在かもしれませんが、社会を下から支え、未来を築く「鉄の力」。
それを生み出す鉄骨加工業の存在こそ、経済の柱の一つといえるのではないでしょうか。
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~多様化~
ということで、鉄骨加工業の多様化について、技術・対応領域・人材・社会的意義などさまざまな視点から深く掘り下げていきます。
高層ビルや工場、橋梁、物流倉庫、商業施設など、私たちの生活や産業を支える大規模建築の骨組みには、必ずと言ってよいほど「鉄骨」が使われています。
その鉄骨を加工し、図面どおりの精度で提供するのが鉄骨加工業です。
かつては「決まった形に鉄を切る・溶接する」といった単純な作業の繰り返しが中心でしたが、現在では社会ニーズの多様化や建築技術の進歩により、鉄骨加工業の役割もまた多様化の時代を迎えています。
鉄骨加工は、もはや一部の大型建築物にとどまりません。
高層建築・商業施設・大型工場:従来からの主戦場。
小規模住宅・木造とのハイブリッド構造:耐震補強や吹き抜け構造などで鉄骨を部分的に使用。
特殊施設(スタジアム・美術館・駅舎など):意匠性・構造的工夫が求められる複雑形状への対応も増加。
これにより、鉄骨加工業は「汎用的なものを大量に作る」だけでなく、「一点モノの加工」にも対応する必要が出てきています。
図面通りに鉄を加工する精度の高さはもちろん、近年では以下のような技術的な多様化が進んでいます。
レーザー切断機・プラズマ切断機の導入:複雑な形状でも美しく正確な加工が可能に。
3D CAD・BIMと連動した製作図管理:設計段階からの情報連携でミスを防ぎ、効率化。
自動溶接ロボット・孔あけ機の活用:省人化と品質均一化を両立。
高強度鋼・軽量鋼材など新素材の対応力:構造的ニーズに合わせた多様な材質への知見も重要。
こうした最新設備と熟練技術の“融合”によって、鉄骨加工はより柔軟で高品質な産業へと進化しています。
建設業界全体で「短工期・高精度」が求められる中、鉄骨加工にも次のような変化が起きています。
大量ロットから多品種小ロットへ
現場に合わせた“必要な量だけ”の加工が重視される傾向に。
ジャストインタイム納品
現場の施工進行に合わせて納品タイミングを調整するなど、納品スタイルの柔軟性が求められる。
現地溶接・現地加工への対応
現場に職人を派遣して、組立・補修・追加加工を行う体制の構築。
こうした「柔軟な対応力」も、鉄骨加工業の競争力を高める要因のひとつです。
人手不足が深刻化する建設業界の中でも、鉄骨加工業は人材の多様化が進んでいます。
若手技能者の育成とデジタル教育:熟練の技術をARや動画で伝承する取り組み。
外国人技能実習生・特定技能人材の活用:多国籍化が進む職場環境でのマネジメント強化。
女性やシニアの現場参加:軽量素材や自動化設備の導入で、多様な人材が活躍できる職場づくりが可能に。
また、経営者・管理者にもITリテラシーやマネジメント能力が求められるなど、職種の幅も広がっています。
建設現場でのCO₂排出削減や環境配慮が求められる今、鉄骨加工業もその一翼を担っています。
省資源設計(最小断面・最小溶接)への対応
設計段階から鉄の使用量を抑える知見が必要。
スクラップ再利用・切断残材のリサイクル
加工現場でのゴミ削減や再資源化が進行。
災害対応建築や仮設構造物へのスピード対応
地震・水害後の復旧構造物などにも即応できる体制が重要。
「鉄骨=環境負荷が高い」という旧来のイメージから脱却し、持続可能な建築の一翼を担う業種へと進化しています。
建物の「骨組み」をつくる仕事は、今や形を支えるだけでなく、技術力・柔軟性・持続可能性・美しさまで問われる仕事になりました。
鉄骨加工業はこうした多様化に対応することで、ただの“加工業”から“価値創造業”へと進化しています。
多様な建築ニーズに応える設計力
高精度かつ柔軟な加工技術
多様な人材が活躍できる職場
地域社会や環境に配慮した企業活動
未来の建築に求められるのは、こうした多様性を備えた鉄骨加工業の存在なのです。
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3Dモデルでは、鉄骨同士や配管・設備・外壁との干渉をバーチャル空間で事前確認でき、現場での手戻りを大幅に削減できます
またリビングモデル上で溶接・輸送・建て方順序をシミュレートできるため、ミスを未然防止する効果も大きいです
専用3D CAD(例:REAL4、KAP、Tekla Structures)は、部材の切断図・穴加工図・NCデータ・加工帳・工程計画をワークフロー一元管理できます
2D図面の手作業に比べ、作図速度が向上し、ヒューマンエラーも減少します。
3D画面で部材構成を立体視できるため、工場・現場関係者、および施主への説明がスムーズかつ説得力あるものになります
電子黒板やタブレットで「立体見せ」可能な体制は、顧客との打ち合わせや品質チェックにも有効です
3Dモデルを基に、部材の拾い出し・BOM作成・帳票発行・納期計画まで自動連係。従来の手配ミスや進捗遅れを防止し、工程可視化にも寄与します
非破壊検査(NTT/UT)計画や施工後の溶接品質検証も3D空間で事前設計可能。寸法公差・溶接部位置などをより厳密に管理できます 。
CADツールの導入・選定
– Tekla Structures、REAL4、KAPなど3D/BIM対応ツールを導入。
社内運用プロセスの整備
– 3Dモデルを中心に、加工図・NC・工程帳票への展開体制を構築。
関係者への教育・共有
– モデル閲覧用端末の整備とともに、現場・施主向け研修を実施。
PDCAによる定着
– 現場での問題点を3D上でフィードバックし、モデル精度を継続向上。
BIMのさらなる活用:構造・設備・建築各分野との連携深化で、統合的なプロジェクト管理が可能に
脱炭素・SDGs対応:3D設計で材量最適化、資源削減・廃材最小化も実現
デジタル連携進展:3DモデルとCNC機械の直結や、電子黒板を使ったプレゼンが常態化へ
3D図面導入は、単なる「見やすさ向上」に留まらず、設計の検証力向上・業務効率の抜本改善・品質保証・調達精度の強化といった幅広い効果をもたらします。現場でのミス・手戻りの削減と、顧客との信頼強化にもつながるため、今後の鉄骨加工業のスタンダードとなる流れです。
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~専門用語~
鉄骨加工業は、鋼材を切断・穴あけ・溶接などで形づくり、現場で組立てる一連の流れを担う職能です。正確な施工と安全を実現するために、「専門用語」を理解し、図面や仕様書に即した作業が求められます。ここでは、鉄骨加工・組立の現場で使われる重要用語をカテゴリ別に深掘り解説します。
用語 | 意味 |
---|---|
GL | グラウンドレベル。基準となる設計面の高さ。 |
L=5000 | 部材長さ(mm)を示す指示。例:5 mの鋼材。 |
Φ18 | 穴径18 mmのドリル加工を示す。 |
T=10 | 板厚10 mmを示す指示。 |
HTB/HTC | 高張力ボルトの種類。HTBは高張力ボルト、HTCは高張力キャップボルトの略。 |
用語 | 内容 |
---|---|
切断長 | 切断後の鋼材長さ。加工前に精度確認が必須。 |
マーク(刻印) | 鋼材に打つ識別番号。組立現場での部材一致確認に使用。 |
ドリル加工 | 穴をあける工法。ボルト径・位置・公差規定が重要。 |
溶接記号(JIS Z 3021など) | 図面上の記号で、溶接の種類や部位を指示。 |
ビード | 溶接後の盛り上がり部。墨筋に沿う適切な幅・高さが求められる。 |
用語 | 内容 |
---|---|
アンカーボルト | 基礎に打ち込み、柱を固定するボルト。長さ・埋め込み深さの管理が重要。 |
グレーチング | 通路床などに使われる格子状鋼材。荷重条件に応じて材料を選定。 |
仮ボルト | 仮組み用のボルト。本締めは検査後に行う。 |
正ボルト / 裏ボルト | 接合方向により区別。正面・裏面どちらから締めるか指定あり。 |
カラー入れ | 部材間隙をスペーサーで保持し、ズレや変形を防止する措置。 |
用語 | 内容 |
---|---|
NTT/UT | 表面・内部の非破壊検査。NTT=浸透探傷試験、UT=超音波試験を指す。 |
バリ | 切断エッジにできる突起。バリ取り(処理)により品質保持。 |
寸法公差 | 長さ・位置・角度などの許容範囲。組立精度に大きく影響。 |
R検査 | 部材のR曲げや穴位置など、R関連の検査項目。 |
表面処理(ケレン・塗装) | 錆止め・塗装等の下処理を含む一連作業。施工・乾燥条件の徹底が求められる。 |
図面の読解力が品質に直結
切断長・穴位置・ボルト仕様など、複数図面を照合して確認。
マーキングは真っ直ぐ・鮮明に
識別情報の誤解を防ぐため、墨線や刻印は丁寧に。
加工時のバリ処理と寸法確認
溶接・組立に支障が出ないよう、手間を惜しまず品質を担保。
非破壊検査は計画と記録が命
検査計画と合格証の管理で、現場での再チェックや証跡を明確に。
鉄骨加工業における専門用語は、品質・安全・効率を支える共通言語です。適切な理解と運用が、ミスのない現場と信頼に繋がります。特に図面読解・加工精度・検査手順を知り尽くすことが、一流の職人への第一歩です。
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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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株式会社塚本鉄工所、更新担当の中西です。
~職人技とテクノロジーが融合する時代へ~
今回は、鉄骨加工の“これから”についてお話しします。
AIやロボット、環境問題、高齢化、そして若手不足――。
社会が大きく変化する中で、鉄骨加工の現場も今、大きな転換期を迎えています。
その未来は、決して“昔ながら”の仕事ではありません。
むしろ、「最先端」と「伝統」が共存する、“進化する現場”なのです。
今では、CADで描いた設計データが、そのまま加工機に連動して動く時代です。
穴あけ位置
切断角度
溶接長さ
などが、すべてデジタルで自動制御され、人手によるミスやバラつきが減少しています。
重労働であり危険でもある溶接作業には、今やロボットアームが活躍しています。
また、加工済みの鋼材を搬送・位置決めするのもロボットの仕事。
一貫ラインでの無人化加工
**人とロボットが協働する“協働ロボット”**の普及
これにより、生産性向上と作業者の安全性が大幅に改善されています。
とはいえ、「すべて機械でOK」ではないのが鉄骨加工の世界。
最終の調整や微妙な手加減は、やはり熟練の職人の目と手が頼りです。
微細な溶接ビードの調整
精度0.5mm以内の誤差補正
音や火花でわかる異常の察知
こうした感覚値の世界は、まだAIでは完全に再現できません。
だからこそ、職人と機械の“共存・共創”がこれからのカギになります。
未来の鉄骨加工は、「人が減る業界」ではなく、「人が輝く業界」にしなければなりません。
若手育成と熟練者からの技術継承
女性や外国人の積極的登用
SNSや動画での技術発信、採用活動の見える化
オープンファクトリーや職業体験イベントの開催
こうした業界全体のブランディングとオープン化が、未来の担い手を育てる鍵になります。
地球環境を守るという視点からも、鉄骨加工業界は次のチャレンジを始めています。
再生可能エネルギーを使った加工設備
鉄骨のリユース(再利用)推進
LCA(ライフサイクルアセスメント)による環境負荷の見える化
「ZEB(ゼロ・エネルギービル)」対応の設計支援
“強くてやさしい建築素材”としての鉄骨を、より環境と調和させていく未来がすでに動き出しています。
鉄骨加工は、建物の“骨”をつくる仕事。
だからこそ、そこにあるのは「人の命と暮らしを支える責任」そのものです。
これからの鉄骨業界は、技術と人、環境と経済、安全と創造性――
その全てをバランスよく取り入れた、“進化するものづくり”へと向かっています。
未来の建築も、街づくりも、インフラも。
その根幹にあるのが、鉄骨加工の技術と心意気なのです。
次回もお楽しみに!
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~鉄と地球と、共に生きる選択~
今回は「鉄骨加工の環境への影響とその対策」についてご紹介します。
建築やインフラに欠かせない鉄骨ですが、その加工過程ではさまざまな環境負荷も発生します。
現場ではどんな工夫や取り組みが行われているのか、一緒に見ていきましょう!
鉄骨加工とは、ビルや工場、橋梁などの骨組みに使われる鉄製の構造材を設計通りにカット・穴あけ・溶接・組み立てする作業のことです。
精密さと強度が求められる仕事であり、大規模な建築物を支える「縁の下の力持ち」として活躍しています。
しかし一方で、加工過程では以下のような環境への影響もあります。
鉄骨の切断や溶接、熱処理には大量の電力やガス燃料が必要です。
これにより、温室効果ガス(CO₂)の排出が避けられず、製造業全体で見ても高いエネルギー依存体質となっています。
特に、
電気炉による加熱
ガス切断(アセチレン・酸素)
プラズマ加工機の使用
などは、環境負荷の代表例とされています。
加工時に発生する**金属粉じんや煙(ヒューム)**は、作業者の健康に悪影響を与えるだけでなく、空気や水を汚染する可能性があります。
溶接時の煙とニオイ
グラインダーによる削り粉
洗浄工程での油分や洗剤の排水
こういった**“見えにくい環境負荷”**にも、現場ではしっかり対策が講じられています。
鉄骨加工の現場では、今や“環境対応”は当たり前の時代。
以下のような取り組みが各地で進んでいます。
インバータ制御による省エネモーター
ガス使用量の少ない切断機
低ヒュームタイプの溶接棒やワイヤーの使用
最新設備を導入することで、エネルギー消費の削減や騒音・振動の抑制が可能になります。
ヒュームコレクターや局所排気装置の設置
工場内の自動換気装置で粉じん拡散を防止
排水はオイルセパレーターや中和装置で処理してから放流
環境基準を上回るレベルでの対策を講じている工場も多く、現場全体が「クリーンファクトリー化」に向けて進化中です。
スクラップ鉄の再利用
鋼材メーカーからの“再生材指定品”の購入
端材や切れ端の再活用による廃棄物削減
鉄はもともとリサイクル性が高い素材。それを活かしながら、廃棄物の発生を最小限に抑える取り組みも進められています。
一昔前は“重工業=環境負荷”というイメージが強かったかもしれませんが、
今の鉄骨加工は、“地球と共生するものづくり”へと変わりつつあります。
工場や作業者、地域社会、そして未来の地球のために。
鉄の加工技術は、クリーンでスマートな方向へと進化を続けています。
次回は【第2記事】として、「鉄骨加工の未来」についてご紹介します。AI、ロボット、自動化、そして職人の技術継承まで──
これからの鉄骨業界がどう変わっていくのか、お楽しみに!
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~確認事項~
ということで、今回は、鉄骨加工工事における設計から施工までの「事前確認事項10選」を、現場経験をふまえて解説します♪
鉄骨工事は、「建物の骨組み=構造そのもの」をつくる極めて重要な工事。
しかし、その品質と安全、工程のすべては、実は“施工前の確認”によって左右されていると言っても過言ではありません。
鉄骨加工工事とは、設計図に基づき、H形鋼や角鋼管などの鋼材を切断・孔あけ・溶接・組立し、現場で建方できる状態に仕上げる工事です。
加工の段階で1mmのズレがあれば、それは建物全体に“ひずみ・接合不良・耐震性能低下”などの深刻な影響をもたらします。
だからこそ、「事前確認の徹底=品質確保の第一歩」なのです。
柱・梁・ブレースなどの部材位置と寸法は合っているか?
プレートのサイズ、ボルト孔位置、溶接記号が明確か?
アンカーボルト配置や基礎との取り合いに矛盾はないか?
📐 設計図だけで加工するとミスが出やすい。製作図(工作図)の正確さが鍵です。
使用する鋼材(SS400/SN490/SM490など)が設計通りか?
板厚・断面形状・長さの確認
高層・耐震建物の場合、SN材(溶接性に優れた材)が指定されていることも
🧾 材料ミルシート(材質証明書)の整合性確認は、検査や瑕疵責任に関わります。
高力ボルト(F10T/トルシア型)の規格と本数
溶接長さ・脚長・位置(全周/片側)などの溶接設計の明記
溶接部の非破壊検査(超音波探傷 UT、浸透探傷 PT)の範囲確認
🛠️ 現場溶接ではなく工場内溶接を優先する設計にすることが、精度と安全性の面で有利です。
重量部材の搬入順、組立順、建方ローテーションの確認
仮ボルト・建て起こし金物・クレーン計画との連携
狭小地や都市部では、搬入制限や時間制限があるため要注意
🚧 加工が終わっても「運べない・建てられない」では意味がない。工程とのリンクが重要です。
加工後の自主検査/第三者検査/発注者検査の内容とタイミング
材料受入・切断・孔あけ・組立・塗装・出荷の各段階での記録保存
記録媒体(写真/報告書/管理表)の形式確認
📋 全件検査が必要か、抜き取り検査でよいかなど、契約書・仕様書に準じて確認しましょう。
防錆処理は亜鉛めっき・ジンクリッチ塗装などの指定あり?
塗装の塗膜厚・回数・乾燥時間の仕様確認
耐火被覆処理(吹付けロックウール・耐火塗料)との関係
🎨 鉄骨は「むき出し」では使えない。仕上げ材との納まりや塗装工程との連携も設計時に検討すべきです。
最大長さ・重量により特殊車両通行許可が必要か?
夜間搬入やクレーン使用の有無
現場仮置きスペース・吊り上げ順の確認
📦 「加工精度」がいくら良くても、現場に運べなければ工程は破綻します。
仮設材、建て起こし用チェーン、スペーサーの準備
クレーン接続金具、玉掛け位置の明示
鉄骨建方計画(安全帯使用・足場計画との連携)
👷♂️ 「設計が終わったら終わり」ではない。現場の段取りまで設計に落とし込むのがプロの仕事です。
図面変更・追加工・溶接不良時の再加工手順
発注者・設計者・施工者の責任区分と承認フロー
再納品時の工程影響と費用負担の取り決め
📌 リスクを「ゼロ」にするのではなく、起きたときの対処を想定しておくことが重要です。
検査報告書、溶接記録、写真帳、ミルシートの提出期限
国交省や建築基準法に基づく中間検査・完了検査対応書類の整備
電子納品(PDF・CAD・写真)形式への対応有無
📝 デジタル対応も進む中、書類整備力は“施工力の一部”とみなされる時代です。
鉄骨加工工事は、材料→加工→出荷→建方と進む中で、後戻りができない一発勝負の連続です。
だからこそ、「施工が始まる前」にどれだけ準備できているかが、工事全体の成否を分ける最大のポイントになります。
図面と製作内容の整合性
材料の品質と入荷確認
現場との情報共有と建方手順の明確化
そのすべてが、“設計だけでは見えないリスク”を先に潰す力になります。
株式会社塚本鉄工所では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
株式会社塚本鉄工所、更新担当の中西です。
~設計~
ということで、鉄骨加工工事における設計の役割・工程・注意点・最新動向までを、現場視点と設計者目線の両面から深く掘り下げてご紹介♪
鉄骨構造は、鉄という強靭な素材を用いて、建物の「骨組み=構造躯体」を形成します。
その重要性ゆえに、1ミリのズレが建物全体の精度や安全性を左右する極めて精密な工程が求められます。
そして、この精度を支えているのが「設計」の力。
鉄骨工事における設計は、ただ構造図を描くことではありません。
その役割は多岐にわたり、以下のような要素が含まれます:
構造設計図を基にした製作可能な加工図の作成(製作図・詳細図)
部材の材質・断面形状・溶接仕様・接合方法の選定
建物の形状・用途・荷重条件に応じた強度・剛性の確保
製作・運搬・現場建方の施工性・安全性の配慮
📐 設計段階での判断が、現場作業のスムーズさや建物全体のコスト、精度、耐久性に大きく関わってきます。
建築設計から与えられた建物形状・階数・用途をもとに、構造形式・柱や梁のサイズを決定
地震・風圧・積雪などの荷重条件に基づく強度計算(構造計算)を行う
使用鋼材(SS400、SN490、SM490など)と接合方式(溶接 or 高力ボルト)を設計
📘 この段階では「安全かつ経済的な構造計画」が最重要となります。
柱・梁・ブレースの位置と断面
各部材の接合部ディテール(仕口・プレート・溶接長さなど)
アンカーボルトの位置・ベースプレートの厚み・基礎との取り合い
📏 図面化された内容は、鉄骨ファブリケーターが製作図を作るための基準となります。
構造図を基に、実際に工場で鉄骨を製作するための詳細図面を作成します。
部材図:H鋼・角鋼管・チャンネルなど各部材の長さ・加工寸法
組立図:梁と柱の接合位置、ボルト孔の配置、溶接記号
配置図:現場での鉄骨の組立順序・部品番号・建方手順の基礎
📐 製作図には「0.1mm単位の寸法精度」「溶接方法」「孔明け位置」などが厳密に記載されます。
溶接長不足や配置ミスにより、応力が集中し破断のリスクが高まる
高力ボルト併用部との関係を把握し、合理的な接合ディテール設計が必要
🛠️ 「どの方向からどの力がかかるか」を理解して、設計に落とし込むことが肝心です。
重量バランスのとれたユニット設計
ボルト位置やプレート形状を現場作業者の手順・姿勢で考える
仮ボルト位置・建て起こし金物の干渉有無などを図面で確認
👷♂️ 設計は「描くこと」ではなく、「現場を動かすための準備」です。
曲げ・切断が難しい形状/穴あけが密集したパターンの回避
既製品鋼材サイズに合わせた最適寸法
現場溶接より工場溶接で完了できる設計が高品質
📦 設計段階で製作工場の声を取り入れると、加工コスト削減と精度向上が同時に実現します。
高さ10m超の鉄骨柱は熱による伸縮(1mm~数mm)を想定
制振構造・耐震構造ではブレース配置や減衰装置設置の余裕寸法を設計に反映
📐「動かない構造」ではなく、「適切に動いて壊れない構造」を設計することが求められます。
スラブ・外壁・設備配管との干渉チェック
ファイヤーストップ/防火区画の納まり確認
サッシ開口や階段・エレベーターピットとの鉄骨接合納まり
📋 鉄骨設計は建築全体の「調整役」でもあるという自覚が必要です。
3Dモデル上で部材の接合・干渉チェックが可能
製作図・積算・工程管理まで連携したトータル設計が主流に
現場とのデータ共有により、設計変更のスピードが劇的向上
💡 「図面」から「データモデル」へ。設計者と施工者の垣根を越える時代です。
軽量化設計による資源削減
鉄のリサイクル特性を活かした脱炭素建築への対応
施工廃材削減を前提とした設計
🌱 構造設計も“環境配慮の時代”に突入しています。
鉄骨加工工事における設計は、
「建物が倒れないように設計する」だけではなく、
「工場が作りやすく、現場が組み立てやすく、安全に運用できるように設計する」という、極めて多面的な業務です。
数字の裏にある“人”の作業を考える
ディテールの先にある“構造全体”を見据える
設計図が、現場と建物の“言葉”になる
それが、私たちが大切にしている「鉄骨設計の本質」です。
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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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