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月別アーカイブ: 2025年5月

第12回鉄骨加工雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社塚本鉄工所、更新担当の中西です。

 

 

 

鉄骨加工の未来

~職人技とテクノロジーが融合する時代へ~


今回は、鉄骨加工の“これから”についてお話しします。

AIやロボット、環境問題、高齢化、そして若手不足――。
社会が大きく変化する中で、鉄骨加工の現場も今、大きな転換期を迎えています。

その未来は、決して“昔ながら”の仕事ではありません。
むしろ、「最先端」と「伝統」が共存する、“進化する現場”なのです。


■ 自動化・デジタル化が進む鉄骨加工の現場

 

(1) CAD/CAMによる設計から加工までの一貫制御

 

今では、CADで描いた設計データが、そのまま加工機に連動して動く時代です。

  • 穴あけ位置

  • 切断角度

  • 溶接長さ

などが、すべてデジタルで自動制御され、人手によるミスやバラつきが減少しています。


(2) ロボット溶接・ロボット搬送の導入

 

重労働であり危険でもある溶接作業には、今やロボットアームが活躍しています。
また、加工済みの鋼材を搬送・位置決めするのもロボットの仕事。

  • 一貫ラインでの無人化加工

  • **人とロボットが協働する“協働ロボット”**の普及

これにより、生産性向上と作業者の安全性が大幅に改善されています。


■ 職人の技術はAIでは置き換えられない

 

とはいえ、「すべて機械でOK」ではないのが鉄骨加工の世界。
最終の調整や微妙な手加減は、やはり熟練の職人の目と手が頼りです。

  • 微細な溶接ビードの調整

  • 精度0.5mm以内の誤差補正

  • 音や火花でわかる異常の察知

こうした感覚値の世界は、まだAIでは完全に再現できません。
だからこそ、職人と機械の“共存・共創”がこれからのカギになります。


■ 業界全体での「魅力づくり」と「人づくり」へ

 

未来の鉄骨加工は、「人が減る業界」ではなく、「人が輝く業界」にしなければなりません。

  • 若手育成と熟練者からの技術継承

  • 女性や外国人の積極的登用

  • SNSや動画での技術発信、採用活動の見える化

  • オープンファクトリーや職業体験イベントの開催

こうした業界全体のブランディングとオープン化が、未来の担い手を育てる鍵になります。


■ 脱炭素・カーボンニュートラルと鉄骨業界の挑戦

 

地球環境を守るという視点からも、鉄骨加工業界は次のチャレンジを始めています。

  • 再生可能エネルギーを使った加工設備

  • 鉄骨のリユース(再利用)推進

  • LCA(ライフサイクルアセスメント)による環境負荷の見える化

  • 「ZEB(ゼロ・エネルギービル)」対応の設計支援

“強くてやさしい建築素材”としての鉄骨を、より環境と調和させていく未来がすでに動き出しています。


■ まとめ:鉄骨加工は「未来をつくる産業」

 

鉄骨加工は、建物の“骨”をつくる仕事。
だからこそ、そこにあるのは「人の命と暮らしを支える責任」そのものです。

これからの鉄骨業界は、技術と人、環境と経済、安全と創造性――
その全てをバランスよく取り入れた、“進化するものづくり”へと向かっています。

未来の建築も、街づくりも、インフラも。
その根幹にあるのが、鉄骨加工の技術と心意気なのです。

次回もお楽しみに!

 

 

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第11回鉄骨加工雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社塚本鉄工所、更新担当の中西です。

 

 

 

鉄骨加工と環境の関係

~鉄と地球と、共に生きる選択~


今回は「鉄骨加工の環境への影響とその対策」についてご紹介します。
建築やインフラに欠かせない鉄骨ですが、その加工過程ではさまざまな環境負荷も発生します。
現場ではどんな工夫や取り組みが行われているのか、一緒に見ていきましょう!


■ 鉄骨加工とは?

 

鉄骨加工とは、ビルや工場、橋梁などの骨組みに使われる鉄製の構造材を設計通りにカット・穴あけ・溶接・組み立てする作業のことです。
精密さと強度が求められる仕事であり、大規模な建築物を支える「縁の下の力持ち」として活躍しています。

しかし一方で、加工過程では以下のような環境への影響もあります。


■ 鉄骨加工が環境に与える影響とは?

 

(1) エネルギー消費とCO₂排出

 

鉄骨の切断や溶接、熱処理には大量の電力やガス燃料が必要です。
これにより、温室効果ガス(CO₂)の排出が避けられず、製造業全体で見ても高いエネルギー依存体質となっています。

特に、

  • 電気炉による加熱

  • ガス切断(アセチレン・酸素)

  • プラズマ加工機の使用

などは、環境負荷の代表例とされています。


(2) 騒音・粉じん・排水の問題

 

加工時に発生する**金属粉じんや煙(ヒューム)**は、作業者の健康に悪影響を与えるだけでなく、空気や水を汚染する可能性があります。

  • 溶接時の煙とニオイ

  • グラインダーによる削り粉

  • 洗浄工程での油分や洗剤の排水

こういった**“見えにくい環境負荷”**にも、現場ではしっかり対策が講じられています。


■ 現場で進む“環境配慮型”の取り組み

 

鉄骨加工の現場では、今や“環境対応”は当たり前の時代。
以下のような取り組みが各地で進んでいます。


(1) 高効率機器の導入

 

  • インバータ制御による省エネモーター

  • ガス使用量の少ない切断機

  • 低ヒュームタイプの溶接棒やワイヤーの使用

最新設備を導入することで、エネルギー消費の削減や騒音・振動の抑制が可能になります。


(2) 換気・集塵・排水処理システムの強化

 

  • ヒュームコレクターや局所排気装置の設置

  • 工場内の自動換気装置で粉じん拡散を防止

  • 排水はオイルセパレーターや中和装置で処理してから放流

環境基準を上回るレベルでの対策を講じている工場も多く、現場全体が「クリーンファクトリー化」に向けて進化中です。


(3) リサイクル材の積極利用

 

  • スクラップ鉄の再利用

  • 鋼材メーカーからの“再生材指定品”の購入

  • 端材や切れ端の再活用による廃棄物削減

鉄はもともとリサイクル性が高い素材。それを活かしながら、廃棄物の発生を最小限に抑える取り組みも進められています。


■ まとめ:鉄骨加工も“エコ産業”へ進化中!

 

一昔前は“重工業=環境負荷”というイメージが強かったかもしれませんが、
今の鉄骨加工は、“地球と共生するものづくり”へと変わりつつあります。

工場や作業者、地域社会、そして未来の地球のために。
鉄の加工技術は、クリーンでスマートな方向へと進化を続けています。


次回は【第2記事】として、「鉄骨加工の未来」についてご紹介します。AI、ロボット、自動化、そして職人の技術継承まで──

これからの鉄骨業界がどう変わっていくのか、お楽しみに!

 

 

 

 

 

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