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月別アーカイブ: 2025年12月

第26回鉄骨加工雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社塚本鉄工所、更新担当の中西です。

 

 

 

🔩ボルト接合と溶接接合の違い

~鉄骨を支える“見えないつなぎ目”の技術~

鉄骨を組み上げる際に欠かせないのが、「接合技術」です。
接合には大きく分けて2種類――ボルト接合溶接接合があります。

どちらも鉄骨構造を強固にするための技術ですが、工法・用途・特徴が大きく異なります。
ここでは、それぞれの違いをわかりやすく解説します🔧


⚙️ ① ボルト接合とは

 

鉄骨同士をボルトとナットで締め付けて固定する方法です。
現場での組立て作業に適しており、現在の鉄骨建築では主流となっています。

🔧 特徴

  • 工場で穴をあけ、現場でボルトを通して締め付ける

  • 「高力ボルト」と呼ばれる特殊なボルトを使用

  • 締め付けトルク(力加減)を正確に管理

 

💡 メリット

  • 施工が早く、現場効率が高い

  • 不具合があっても部材交換が容易

  • 点検・補修がしやすい

 

⚠️ デメリット

  • ボルト穴加工に精度が必要

  • 締め付け管理を誤ると強度が落ちる

🔩 「一本のボルトが命を支える」。
その責任感が、職人たちの誇りです。


🔥 ② 溶接接合とは

 

鉄骨同士を熱で溶かして一体化させる方法。
強度が非常に高く、外観をスッキリ仕上げられるため、美観性も優れています。

🔧 特徴

  • 鉄を約1500℃まで加熱し、金属同士を融合させる

  • 橋梁・プラント・高層ビルなど強度が求められる箇所に使用

 

💡 メリット

  • 強度が高く、継ぎ目が目立たない

  • 変形や歪みが少ない構造にできる

  • 密閉性が高く、水・風の侵入を防ぐ

 

⚠️ デメリット

  • 熱による歪みや割れのリスク

  • 作業環境(天候・姿勢)によって品質が左右されやすい

  • 熟練技術が必要

🔥 「鉄を溶かし、ひとつにする」。
まさに“鉄骨の心臓”をつくる工程です。


⚖️ ③ ボルト接合と溶接接合の使い分け

 

項目 ボルト接合 溶接接合
主な現場 一般建築・倉庫・店舗 高層ビル・橋梁・プラント
強度 高い(調整可能) 非常に高い(溶融一体)
工期 短い 長い(技術を要する)
点検性 良い(交換可能) 難しい(再溶接が必要)
外観 ボルト頭が残る すっきりとした仕上がり

 

👷‍♂️ 現場では「主要部は溶接」「組立部はボルト」と、

役割を分けて使うのが一般的です。


👷‍♀️ 求職者の方へ

 

鉄骨接合の仕事は、建物の“つなぎ目”を守る重要なポジション。
ボルト締め一つ、溶接一線――どちらも「精度」と「安全」を左右する責任ある仕事です。

未経験の方でも、高力ボルト作業員・アーク溶接工・半自動溶接工として資格を取れば、
全国どこでも通用する技術が身につきます。

💬 鉄骨を組み上げる作業はチームプレー。
一人の手で支えるのではなく、全員の技術で支える仕事です。


🧾 まとめ

 

  • ボルト接合=スピーディーで管理しやすい施工

  • 溶接接合=強度・美観に優れた一体構造

  • どちらも鉄骨の安全を支える要の技術

  • 現場経験を積むことで資格・キャリアアップが可能

 

🏗️ 鉄骨は“人の手で組み上がるアート”。
ボルトと溶接――その両輪が、街を支えています。

 

 


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第25回鉄骨加工雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社塚本鉄工所、更新担当の中西です。

 

 

 

🏗️鉄骨製作から建方までの流れ

~建物の骨組みをつくる、ダイナミックな仕事~

建築物の強度と安全を支える「鉄骨工事」。
その中でも、鉄骨の製作から建方(たてかた)までの流れは、構造物の“骨格”を形にする非常に重要な工程です。
高層ビル、工場、倉庫、商業施設など、どんな建物にも欠かせないのがこの鉄骨の仕事です。

ここでは、鉄骨が設計図から実際の建物になるまでのステップを、現場目線で詳しく解説します💡


🧩 ① 設計・製作図の作成

 

最初の工程は、建築設計図をもとにした鉄骨製作図の作成です。
設計者の意図を正確に理解し、鉄骨の寸法・穴位置・溶接箇所・部材の組立方法などを図面に落とし込みます。

CAD(コンピュータ設計)を使って、ミリ単位で誤差をなくすことが求められます。
この図面がその後の切断・溶接・組立・現場施工のすべての基準になるため、非常に重要な工程です。

📏 「設計図は現場の言葉」。
正確な図面があってこそ、安全で強い建物ができあがります。


🔩 ② 材料の調達と検査

 

次に、JIS規格に適合した鋼材(H形鋼、角パイプ、鋼板など)を仕入れます。
入荷後には「ミルシート(材質証明書)」で品質を確認し、曲がりや錆びがないかも目視検査。

材料の信頼性が構造全体の安全につながるため、この段階での検査は入念に行われます。


⚙️ ③ 鉄骨の切断・孔あけ・組立

 

製作工場では、いよいよ鉄骨加工が始まります。

1️⃣ 切断:ガス切断機やレーザーで設計寸法どおりに切断
2️⃣ 孔あけ:ボルトを通す穴をドリルで高精度にあける
3️⃣ 組立・仮付け:部材を仮止めし、形状を確認

🧰 鉄骨加工は「ミリ単位の正確さ」が命。
わずか1mmのズレでも、現場でボルトが通らなくなることがあります。


🔥 ④ 溶接・仕上げ

 

熟練の溶接工が、仮止めされた部材を本溶接します。
溶接は“鉄を溶かして一体化させる”作業であり、見た目以上に繊細で神経を使う工程。

さらに、超音波探傷試験(UT)や磁粉探傷試験(MT)などの非破壊検査で、内部まで品質をチェックします。
合格したものだけが次の工程へ進めるのです。

🔥 火花が散る中で、鉄が一体となる瞬間――。
鉄骨工の現場には、力強くも美しい光景があります。


🚛 ⑤ 現場搬入・建方(たてかた)

 

完成した鉄骨はトレーラーで現場に搬入され、いよいよ建方(骨組みの組立)に入ります。
クレーンで吊り上げながら、柱・梁を順に組み上げ、ボルトで仮止めします。

高所での作業が多いため、安全帯・ヘルメット・無線連携など、安全管理が最重要
チーム全員が息を合わせ、指示と合図を明確にしながら作業します。

🏗️ 高さ30mの鉄骨上で、数ミリ単位の精度を追う。
まさに「空中の職人たち」の世界です。


🧱 ⑥ 本締め・精度確認・完成

 

全ての部材が組み上がったら、仮止めしたボルトを本締めします。
トルクレンチを使い、規定の締付力で固定。

その後、全体の垂直・水平・対角を測定し、設計どおりに仕上がっているかを確認。
合格すれば、鉄骨建方は完了です✨


👷‍♂️ 求職者の方へ

 

鉄骨製作・建方の仕事は、力仕事と思われがちですが、正確さとチームワークが何より大切。
設計・製作・現場の全工程がつながっており、自分が関わった建物が街のシンボルになることもあります。

最初は補助作業や部材運搬から始め、資格(玉掛け・アーク溶接・高所作業など)を取って一人前へ。
経験を積むほどに、「空間を組み立てる技術」が身につきます。

💬 「自分の手で街の形をつくる」
そんなスケールの大きな仕事ができるのが、鉄骨工の魅力です。


🧾 まとめ

 

  • 鉄骨工事は「設計→製作→建方」の一連の流れで行われる

  • 工場の精度と現場の連携が安全・品質の鍵

  • 高度な技術・集中力・チームワークが求められる

  • 未経験からでも“街を支える技術者”へ成長できる

 

🏙️ 鉄骨は建物の“骨格”。
それを形にする仕事は、誇りと責任に満ちています。

 


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