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日別アーカイブ: 2025年5月16日

第11回鉄骨加工雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社塚本鉄工所、更新担当の中西です。

 

 

 

鉄骨加工と環境の関係

~鉄と地球と、共に生きる選択~


今回は「鉄骨加工の環境への影響とその対策」についてご紹介します。
建築やインフラに欠かせない鉄骨ですが、その加工過程ではさまざまな環境負荷も発生します。
現場ではどんな工夫や取り組みが行われているのか、一緒に見ていきましょう!


■ 鉄骨加工とは?

 

鉄骨加工とは、ビルや工場、橋梁などの骨組みに使われる鉄製の構造材を設計通りにカット・穴あけ・溶接・組み立てする作業のことです。
精密さと強度が求められる仕事であり、大規模な建築物を支える「縁の下の力持ち」として活躍しています。

しかし一方で、加工過程では以下のような環境への影響もあります。


■ 鉄骨加工が環境に与える影響とは?

 

(1) エネルギー消費とCO₂排出

 

鉄骨の切断や溶接、熱処理には大量の電力やガス燃料が必要です。
これにより、温室効果ガス(CO₂)の排出が避けられず、製造業全体で見ても高いエネルギー依存体質となっています。

特に、

  • 電気炉による加熱

  • ガス切断(アセチレン・酸素)

  • プラズマ加工機の使用

などは、環境負荷の代表例とされています。


(2) 騒音・粉じん・排水の問題

 

加工時に発生する**金属粉じんや煙(ヒューム)**は、作業者の健康に悪影響を与えるだけでなく、空気や水を汚染する可能性があります。

  • 溶接時の煙とニオイ

  • グラインダーによる削り粉

  • 洗浄工程での油分や洗剤の排水

こういった**“見えにくい環境負荷”**にも、現場ではしっかり対策が講じられています。


■ 現場で進む“環境配慮型”の取り組み

 

鉄骨加工の現場では、今や“環境対応”は当たり前の時代。
以下のような取り組みが各地で進んでいます。


(1) 高効率機器の導入

 

  • インバータ制御による省エネモーター

  • ガス使用量の少ない切断機

  • 低ヒュームタイプの溶接棒やワイヤーの使用

最新設備を導入することで、エネルギー消費の削減や騒音・振動の抑制が可能になります。


(2) 換気・集塵・排水処理システムの強化

 

  • ヒュームコレクターや局所排気装置の設置

  • 工場内の自動換気装置で粉じん拡散を防止

  • 排水はオイルセパレーターや中和装置で処理してから放流

環境基準を上回るレベルでの対策を講じている工場も多く、現場全体が「クリーンファクトリー化」に向けて進化中です。


(3) リサイクル材の積極利用

 

  • スクラップ鉄の再利用

  • 鋼材メーカーからの“再生材指定品”の購入

  • 端材や切れ端の再活用による廃棄物削減

鉄はもともとリサイクル性が高い素材。それを活かしながら、廃棄物の発生を最小限に抑える取り組みも進められています。


■ まとめ:鉄骨加工も“エコ産業”へ進化中!

 

一昔前は“重工業=環境負荷”というイメージが強かったかもしれませんが、
今の鉄骨加工は、“地球と共生するものづくり”へと変わりつつあります。

工場や作業者、地域社会、そして未来の地球のために。
鉄の加工技術は、クリーンでスマートな方向へと進化を続けています。


次回は【第2記事】として、「鉄骨加工の未来」についてご紹介します。AI、ロボット、自動化、そして職人の技術継承まで──

これからの鉄骨業界がどう変わっていくのか、お楽しみに!

 

 

 

 

 

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