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日別アーカイブ: 2025年8月25日

第18回鉄骨加工雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社塚本鉄工所、更新担当の中西です。

 

~“揺れに強い骨”をつくる~

 

耐震性能を引き出す鍵は、高力ボルト・溶接・柱脚の三点。どれか一つでも甘いと、通り精度や長期耐久に響きます。現場で役立つ実務の型を、ミスが起きやすい順にまとめました。


1|高力ボルト:初期設定で勝負が決まる

  • 保管:乾燥・未開封・ロット別。サビ・油分は締付性能に直結

  • 穴・座面:切粉除去/座面の平滑性確認(異物はNG)

  • 試し締め:当日ロットで工具校正→本番へ

  • 締付手順本数→対角→外周の順で段階締付/マーキングで見える化

  • 検査:軸力管理方式に合わせて記録(トルク・表示ピン・回転角等)

ありがちNG⚠️:仮締めのまま次工程へ。マーキング未実施は抜けの合図。


2|溶接:WPS(施工要領)を“紙から現場へ” ➡️

  • 予熱・層間温度を計測・記録(低温時は特に)

  • 開先精度・ルート間隔を統一し溶け込みを確保

  • 歪み対策は対称溶接・短ビード・裏当てを使い分け

  • 外観OKでも内部欠陥はあり得る→必要に応じUT/MT/PTを計画的に

写真は「開先→仮付→本溶接→外観→NDT結果」の時系列がわかるように。


3|柱脚:建物の“足首”を丁寧に

  • アンカー位置・レベル墨出し→二重確認

  • レベリング(ベース下):座金・ナットの接地面確保

  • 建方後:通り・鉛直・建入れ調整→グラウトで剛結を完成

  • 防錆:グラウト面・端部のタッチアップを忘れずに


4|通り精度と“後戻りゼロ”の運用

  • 基準柱で全体の芯を固定→梁で通り連結

  • 階ごとに仮ブレースを計画配置し、本締め前の狂いを抑える

  • 建方階層の完了定義(本締め/タッチアップ/清掃)を明確化


5|塗装・耐火を活かす段取り

  • 素地調整→下塗→中・上塗の工程を膜厚計で数値管理

  • 耐火被覆(吹付・巻付)の仕上げ厚欠損補修は写真で可視化

  • 取合い(梁端・仕口)は先行タッチアップでサビ起点を作らない


6|安全第一:揚重・高所・天候 ️

  • 玉掛け指示は手元・クレーン間で合図統一

  • 開口部は先行手摺・親綱で恒常化

  • 強風・雷雨中止基準を施工計画書に明記し、毎朝周知


7|原価と工期を守る“小ワザ” ⏳

  • 標準化部材(スプライス位置・仕口寸法)で製作を平準化

  • 現場溶接の最小化:ボルト化と仮組確認で手戻り削減

  • 写真台帳の自動化(クラウド/QR)で検査〜承認を短縮


8|チェックリスト✅

  • 高力ボルト 校正・マーキング完了

  • 溶接 予熱・層間・外観・NDT記録

  • 柱脚 建入れ・グラウト・タッチアップ

  • 塗膜 膜厚・欠損補修・最終確認

  • 安全 開口養生・墜落対策・風速基準


高力ボルト×溶接×柱脚の三点を“記録と順序”で管理すれば、品質は安定し、是正回数は激減します。

 

 

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